トランス式音量コントロール
with ヴィンテージ風味
トランス式音量コントロール
with ヴィンテージ風味
©粋音舎2018
トランス式音量コントロール*
型式 SAA-TVC1
標準価格: 280,000円
入力インピーダンス: 10kΩ
出力インピーダンス: 600Ω
周波数特性: 20Hz-20kHz(±1dB)
寸法: W240 x H105 x D330mm
重量: 7kg
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本機は、英Sowter製のトランスを用いた、音量調節器です。
抵抗式音量調節器は、入力信号のエネルギーを奪いながら音量を調整します。
音を弱めるとは言い得て妙でありまして、
音量を下げるにつれ音の躍動感が失われて行きます。
一方、トランス式の音量調節器は、
音量を減じるために信号の電圧振幅を減少させたとしても、
電流振幅は逆に増強いたします。
トータルの電気エネルギーを保つ動作でありますので、
音量を絞っても活力ある再生音が維持されます。
更に本機では、増大した電流振幅を、
もう一段のトランスで更に増強(=インピーダンス変換)して出力いたします。
このブースター的役割を担うトランスには
中音域の濃密感に優れるドイツヴィンテージトランスを採用、
Sowterの細密ながらやや線の細い部分を補い、
より実音に近いコントラスト、音像の押し出し感を実現し、
トータルでの表現力を向上させています。
これらのトランスを搭載する筐体を木製としたことも本機の大きな特長です。
トランスのように機械振動に敏感な部品は、
支持部材の材質固有音を拾い、伝送信号を色付けしてしまいます。
金属筐体の底板に取り付けられたトランスの音は、
筐体由来の金属的な音色で脚色されています。
ケーシングされたトランスでは、更に金属ケース由来の音色も混入いたします。
木製筐体は、トランスおよびそのケースの機械的振動を吸収する制振性を持つと同時に、
金属色に偏り過ぎたトランスの音色を木質の豊かな響きで和らげます。
この効果は、弊舎の音響ボード/スペーサーの効果の延長上にあって、
より直接的なものです。
トランスが直に接する材質を最適化するのですから当然かも知れません。